外国人採用で失敗しない!在留カードの確認方法と就労可否の注意点
外国人を新しく採用するとき、「この在留カードで自社の仕事をして良いのだろうか」「カードが偽造されたものではないか」と不安になる採用担当者様は少なくありません。
不法就労になってしまうと、雇用した会社側も責任を問われることがあります。そのため、採用前の面接や書類選考の段階で、在留カードを正確に確認することが大切です。
本記事では、採用前に確認すべき在留カードのポイントや、真正性の確認方法について分かりやすく説明します。(※本記事の情報は、2026年11月1日時点の出入国在留管理庁および厚生労働省の公表情報に基づいています。)
1. 在留カードの表面と裏面で確認すべきポイント
採用時には、まず在留カードの現物(または表裏のコピー)を手元に用意し、次の項目を確認します。
表面で確認すること
- 在留資格:「技術・人文知識・国際業務」「特定技能」などの種類が書かれています。
- 就労制限の有無:ここには「就労不可」「在留資格に基づく就労活動のみ可能」「就労制限なし」などの記載があります。
- 在留期間(満了の日):期限が切れていないか確認します。期限が過ぎている場合は、原則として就労できません。
裏面で確認すること
- 資格外活動許可欄:表面が「就労不可」や「留学」「家族滞在」であっても、裏面に「許可:原則週28時間以内・風俗営業等除く」などの記載があれば、決められた時間内でパート・アルバイトが可能です。
- 在留期間更新許可申請中などの記載:更新手続き中の場合、裏面にスタンプが押されていることがあります。
2. 偽造防止!失効情報照会と読取アプリの活用
在留カードが本物かどうかを確認するために、出入国在留管理庁(入管庁)が提供している確認ツールを活用しましょう。
在留カード等番号の失効情報照会
入管庁のWebサイトにある「失効情報照会」では、カード番号と有効期間を入力することで、そのカードが失効していないかを確認できます。
ただし、番号照会だけで「本物である」と確定することはできません。実在する他の人の有効な番号を使って偽造カードが作られている場合、番号照会だけでは見抜けず「有効」と表示されてしまうためです。
在留カード等読取アプリの利用
入管庁では、スマートフォンで使える公式の「在留カード等読取アプリ」を公開しています。このアプリで在留カードのICチップを読み取ると、画面に正確な情報が表示されます。ICチップ内の情報とカード表面の記載を読み比べることで、確実性の高い確認が行えます。採用時には読取アプリを併用することが推奨されています。
3. 「特定活動」の場合はパスポートの「指定書」を確認
在留資格が「特定活動」となっている場合、在留カードを見るだけでは詳しい職務内容がわかりません。
特定活動の方を雇うときは、必ずパスポートに添付されている**「指定書」**という書類を確認してください。指定書には、その外国人が日本で行うことができる具体的な活動内容や勤務先が細かく書かれています。指定書に書かれていない仕事に就かせることはできませんので注意が必要です。
4. 実際の職務内容と在留資格が合っているか確認する
在留資格の確認で最も大切なのは、「自社で任せたい仕事」と「お相手の在留資格で認められた活動内容」が合致しているかという点です。
たとえば、「技術・人文知識・国際業務」の在留資格を持つ人が、翻訳やITプログラミングなどの専門職として働くことは認められますが、工場での単純作業や清掃業務を専業として行うことは原則として認められません。
「永住者」「日本人の配偶者等」「定住者」などの身分系の在留資格であれば仕事内容の制限はありませんが、就労系の在留資格の場合は、職務内容との適合性を慎重に判断する必要があります。
まとめ
外国人採用にあたっては、在留カードの表面・裏面の確認だけでなく、読取アプリを使った確認や、職務内容と在留資格の整合性のチェックが欠かせません。
自社の仕事内容で申請や就労が可能かどうか判断に迷う場合や、在留資格の変更・更新の手続きが必要な場合は、専門家へのご相談をおすすめします。当事務所でも外国人雇用に関するご相談をお受けしておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
